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※本記事は実機を所有しての体験レビューではなく、公開されている情報をもとに製品の特徴を整理した紹介記事です。
Shokzから、新型のオープンイヤーオーディオ製品「OpenFit Air 2」と「OpenRun Air 2」が2026年9月16日に国内発売されました。どちらも従来モデル(OpenFit Air/OpenRun Air)の後継機にあたり、軽量化や電池持ちの向上など基本性能が底上げされているのが特徴です。
型番こそ似ていますが、音を伝える仕組みや装着スタイルはまったく異なる2機種です。この記事では、公開されているスペック情報をもとに、両モデルの違いと選び方のポイントを整理します(未所有のため、実機での使用感には触れていません)。
商品情報
OpenFit Air 2
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OpenRun Air 2
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OpenFit Air 2とOpenRun Air 2の位置づけ
大まかに言うと、OpenFit Air 2は「イヤーフック型の完全ワイヤレスイヤホン」、OpenRun Air 2は「ネックバンド型の骨伝導ヘッドホン」という住み分けです。どちらも耳の穴を塞がずに周囲の音を聞きながら使える点は共通していますが、音を届ける仕組みそのものが異なります。
OpenFit Air 2は耳の外側に配置したスピーカーから空気の振動として音を届ける「空気伝導」方式、OpenRun Air 2は耳の前で頭蓋骨を振動させて内耳に音を伝える「骨伝導」方式を採用しています。前モデルのOpenFit Airからは、イヤホン片耳の重量が17.2%軽量化され、充電ケースを含めた本体サイズも10.5%コンパクトになりました。OpenRun Airからは、本体サイズが9%以上小型化され、通話品質やアプリ機能も向上しているとのことです。
スペック比較表
公開されている情報をもとに、主なスペックを表にまとめました。
| 項目 | OpenFit Air 2 | OpenRun Air 2 |
|---|---|---|
| 型番 | SHOKZ T520 | Standard:SHOKZ S610 Mini:SHOKZ S611 |
| 方式 | 空気伝導(完全ワイヤレス・イヤーフック型) | 骨伝導(ネックバンド型) |
| カラー展開 | ブラック/ホワイト/アイスブルー | ブラック/アイスブルー |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.1 | Bluetooth 6.0 |
| 対応コーデック | SBC/AAC | SBC |
| 操作方式 | 感圧式タッチセンサー | 物理ボタン(マルチファンクション+音量・電源) |
| 連続再生時間 | イヤホン単体:最大8時間 充電ケース併用:最大36時間 | 最大10時間 |
| 急速充電 | 10分の充電で最大3時間再生 | 5分の充電で最大2時間再生 |
| 充電時間 | ケース経由でイヤホンを充電:60分/イヤホンとケースの同時充電:100分 | 本体の充電:60分 |
| 充電方式 | USB-C(ケース経由)、ワイヤレス充電非対応 | USB-C(本体直接)、ワイヤレス充電非対応 |
| 防塵・防水等級 | イヤホン:IP55 充電ケース:IP54 | IP67 |
| 重量 | イヤホン片耳:約7.2g ケース込み総重量:約60.8g | Standard:約26.4g Mini:約25.9g |
| イヤーフック素材 | ニッケルチタン合金 | ニッケルチタン合金 |
| 対応アプリ | Shokz公式アプリ(イコライザー切り替え対応) | Shokz公式アプリ(イコライザー切り替え対応) |
| 保証 | 2年 | 2年 |
※スペックはShokz公式サイトおよび発売時点の公開情報をもとにしています。販売後に一部仕様が更新される可能性があります。
音を伝える仕組みの違い:空気伝導 vs 骨伝導
2機種を分ける最も大きなポイントは、音の伝わり方です。OpenFit Air 2は耳の外側に取り付けたスピーカーユニットから空気の振動として音を届ける方式で、一般的なイヤホンに近い聴こえ方になるとされています。Shokzは低音域の弱さを補うため「Bassphere」ドライバーと「OpenBass 2.0」というチューニング技術を採用しており、オープンイヤー型が苦手とされてきた低音の物足りなさを改善しているとのことです。あわせて、音を角度をつけて耳へ届ける「DirectPitch」技術により、音漏れの抑制も図られているようです。
一方のOpenRun Air 2は、頭蓋骨を直接振動させて内耳に音を伝える骨伝導方式です。オールメタルのデュアルコイル・デュアルリード構造を採用した「PremiumPitch 3.0」ドライバーにより、低音の力強さとボーカルの明瞭さを高めているとされています。耳の穴を完全に開放できるため周囲の音を把握しやすく、装着中の蒸れも起きにくいのがメリットです。ただし骨伝導方式は構造上、空気伝導方式に比べて低音の再現力や音の解像感で一歩譲るとされることが多く、音質そのものよりも「ながら聴き」のしやすさを重視したい人向けの技術と言えそうです。
装着スタイルの違い:完全ワイヤレス型 vs ネックバンド型
OpenFit Air 2は左右が独立した完全ワイヤレス型で、充電ケースに収納して持ち運びます。イヤホン片耳が約7.2gと軽量なため、着け外しのしやすさや取り回しの良さを重視する人に向いています。
対するOpenRun Air 2は、左右のユニットを細いネックバンドでつなぐ、Shokzらしい骨伝導イヤホンのデザインです。イヤーフックには耐久性の高いニッケルチタン合金フレームが採用されており、走る・跳ぶといった激しい動きでもズレにくい安定した装着感を実現しているとされています。ケースを使わず本体だけで完結する構造のため、カバンにそのまま放り込んで持ち運びやすい点も特徴です。ランニングやワークアウトなど、激しく動く場面での安定感を重視するなら、ネックバンド型の構造が有利に働きそうです。
バッテリー・充電性能を比較
OpenFit Air 2は、イヤホン単体で公称最大8時間の再生に対応し、充電ケースを併用すれば合計で最大36時間まで利用できます。単体の駆動時間はOpenRun Air 2に譲るものの、ケースを持ち歩けばトータルの持続時間で優位に立てる計算です。
OpenRun Air 2は、1回の充電で公称最大10時間の連続再生に対応しています。充電ケースが存在しない分、単体での駆動時間を長く確保する設計になっているようです。急速充電については、OpenFit Air 2が10分の充電で最大3時間、OpenRun Air 2が5分の充電で最大2時間再生できるとされており、どちらも短時間の継ぎ足し充電に対応しています。
単体での連続再生時間を重視するならOpenRun Air 2、充電ケースを含めたトータルの持続時間を重視するならOpenFit Air 2が有利、という住み分けになりそうです。
防塵・防水性能の違い
防塵・防水等級にも差があります。OpenFit Air 2はイヤホンがIP55、充電ケースはIP54と、汗や小雨程度を想定した防水性能です。一方のOpenRun Air 2はIP67と、より高い防塵・防水性能を備えています。ただし、いずれも水泳や水中での使用には対応しておらず、特にOpenRun Air 2についてShokzは水泳・水中活動での装着を推奨していません。運動時の汗や急な雨を気にせず使いたい場合、等級の高いOpenRun Air 2の方が安心感は大きいと言えそうです。
他社の同価格帯モデルとの差別化ポイント
OpenFit Air 2とOpenRun Air 2は、Shokzの前モデルだけでなく、HUAWEIやAnker、AVIOT、audio-technicaといった他社のオープンイヤー系モデルとも比較検討されやすい製品です(HUAWEI FreeClip 2はやや上位の価格帯に位置しますが、装着方式が異なる代表的な対抗馬として取り上げます)。ここでは代表的な競合モデルと比べたときの立ち位置を整理します。
OpenFit Air 2:HUAWEI FreeClip 2 / Anker Soundcore AeroFit Proとの違い
| 項目 | OpenFit Air 2 | HUAWEI FreeClip 2 | Anker Soundcore AeroFit Pro |
|---|---|---|---|
| 装着方式 | イヤーフック型 | イヤーカフ型 | イヤーフック型 |
| 重量(片耳) | 約7.2g | 約5.1g | 非公表 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.1 | 非公表 | Bluetooth 5.3 |
| 連続再生時間 | 単体:最大8時間 ケース込み:最大36時間 | 単体:最大9時間 ケース込み:最大38時間 | 単体:最大14時間 ケース込み:最大46時間 |
| 防塵・防水等級 | イヤホン:IP55 | イヤホン:IP57 | IP55 |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 | 非公表 |
| 特徴的な機能 | Bassphere+OpenBass 2.0による低音強化、DirectPitchで音漏れ抑制 | デュアル振動板ドライバー、NPUチップによる通話処理 | 16.2mmチタンコート振動板、着脱式バンドでフィット調整 |
重量の軽さとワイヤレス充電対応ではHUAWEI FreeClip 2が、単体・ケース込みの駆動時間の長さではAnker Soundcore AeroFit Proがそれぞれ優位です。ただしFreeClip 2はイヤーカフ型のため耳たぶを挟み込むスタイルが合うかどうかが選択の分かれ目になり、AeroFit Proは大口径ドライバーによる重低音重視の音作りが特徴で、単純なスペック比較だけでは測れない好みの差もあります。OpenFit Air 2は、イヤーフック型としては軽量な部類に入りつつ、DirectPitch技術による音漏れ対策を備えている点が強みです。
OpenRun Air 2:AVIOT WB-P1 / audio-technica ATH-CC500BT2との違い
| 項目 | OpenRun Air 2 | AVIOT WB-P1 | audio-technica ATH-CC500BT2 |
|---|---|---|---|
| 伝導方式 | 骨伝導 | 骨伝導 | 軟骨伝導 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.3 |
| 対応コーデック | SBC | SBC/AAC | SBC/AAC/LC3 |
| 連続再生時間 | 最大10時間 | 最大12時間 | 最大20時間 |
| 急速充電 | 5分の充電で最大2時間 | 10分の充電で最大60分 | 10分の充電で最大120分 |
| 防塵・防水等級 | IP67 | IP67相当 | IPX4 |
| 重量 | Standard:約26.4g | 非公表 | 約32g |
| マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
連続再生時間の長さではaudio-technica ATH-CC500BT2が頭ひとつ抜けていますが、これは骨伝導ではなく耳珠(耳の軟骨部分)を振動させる「軟骨伝導」という異なる技術によるもので、装着感や聴こえ方の傾向もOpenRun Air 2とは異なります。AVIOT WB-P1は同じ骨伝導どうしの比較になり、マルチポイントや音漏れ抑制モード、キャップレス防水のUSB-C端子を備える一方、Bluetoothバージョンや対応コーデックではOpenRun Air 2に一歩譲ります。OpenRun Air 2は、Bluetooth 6.0によるLE Audio対応や5分の急速充電、2台同時接続のマルチポイント、ニッケルチタン合金フレームの耐久性が強みで、最新の接続規格や手早い継ぎ足し充電を重視する人に向いていそうです。
どちらを選ぶべきか
2機種の特徴を踏まえると、選び方の目安は次のようになりそうです。
- ランニングやワークアウトなど、運動時の安定感を重視したい人 → OpenRun Air 2
- 汗や小雨を気にせず使える高い防塵・防水性能が欲しい人 → OpenRun Air 2
- 物理ボタンでの操作を好む人 → OpenRun Air 2
- 通勤・通学やデスクワークなど、普段使いが中心の人 → OpenFit Air 2
- 2機種の中でより音質のクリアさを重視したい人 → OpenFit Air 2
- ネックバンドのない完全ワイヤレス型が好みの人 → OpenFit Air 2
- 充電ケース込みでトータルの持続時間を重視したい人 → OpenFit Air 2
まとめ
OpenFit Air 2とOpenRun Air 2は、同じタイミングで登場した兄弟機でありながら、「空気伝導の完全ワイヤレス型」と「骨伝導のネックバンド型」という異なるアプローチを取った製品です。どちらも前モデルから軽量化やバッテリー持ちの改善が図られており、Shokzのオープンイヤー製品としての基本性能は底上げされています。運動時の安定感や防塵・防水性能を優先するか、普段使いのしやすさや音質のクリアさを優先するかで、自分に合う1台を選ぶとよさそうです。
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