バッファロー初のトラックボールBSTBB700BKX/WHXとは?他モデルとの違いを解説

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※本記事は実機を所有しての体験レビューではなく、公開されている情報をもとに製品の特徴や既存製品との違いを整理した紹介記事です。

バッファロー初のトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」とは

バッファローが、同社として初めてとなるトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」を発売しました。カラーはグラファイトブラック(BSTBB700BKX)とシルキーホワイト(BSTBB700WHX)の2色展開で、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのバッファロー公式ストア限定モデルという位置づけです。

Wi-FiルーターやNAS、有線LAN機器のイメージが強いバッファローが、満を持して投入するトラックボールマウス。トラックボールマウス市場にはロジクールやエレコムといった強力な先行ブランドが存在するだけに、「今さら参入して何が違うのか」という視点で見てみると、この製品の設計思想が見えてきます。


開発コンセプトは「手のひらに、しっくり。」

本製品のキーコンセプトは「手のひらに、しっくり。」。手が小さめの人から大きめの人まで、幅広い手のサイズにフィットするサイズ感と、適度な傾斜・丸みを帯びたアーチ設計を追求したとされています。

後発だからこそ、「トラックボールマウスに興味はあるが操作感に不安がある」という初心者層と、既存のトラックボールマウス愛用者の両方を取り込みにいく設計になっている点が、この製品の立ち位置を理解するうえでのポイントです。

スペック一覧

項目 内容
操作方式 親指操作型トラックボール(IR LED光学式)
ボールサイズ 34mm(支持球に人工ルビーを採用)
ボタン数 5ボタン
DPI(分解能) 500/800/1200の3段階、天面ボタンで切替
ホイール 金属製・高速スクロール対応、チルト(横スクロール)機能付き
静音設計 ホイールチルトを除く全ボタンに静音スイッチ採用
接続方式 無線(2.4GHz・レシーバー)+Bluetooth 5.0の2系統、最大3台登録可能
電源 単3形乾電池1本(アルカリ/マンガン/ニッケル水素対応)
電池持ち目安 アルカリ乾電池使用時で最大約2年6ヶ月(同社試算値)
電源スイッチ 側面配置のスライド式
付属ソフト ボタン割り当て変更ソフト「マウスカスタム+」(Windows専用・管理者権限不要)
外形寸法 約95×51×117mm
質量 約150g(電池含む)
保証期間 6ヶ月間

差別化ポイント①:無線+Bluetooth×2で合計3台に対応する接続の柔軟性

トラックボールマウスの定番モデルには、無線レシーバー接続のみに対応する廉価グレードと、Bluetoothにも対応する上位グレードとで型番が分かれている製品が少なくありません。BSTBB700Xシリーズは、無線(2.4GHz)1台+Bluetooth2台の合計3台をどのモデルでも標準で登録できる仕様になっています。買ってから「Bluetoothに対応していなかった」と型番を選び直す必要がないのは、実用面でのわかりやすい強みです。

レシーバーを使わないBluetooth接続時は、レシーバー自体をマウス裏面に収納できる点も地味に効きます。ノートPCと一緒に持ち歩く用途では、小さなレシーバーの紛失リスクを本体側で吸収できる設計です。

差別化ポイント②:天面に集約された「持ち上げない」操作系

接続先切り替えボタンとDPI変更ボタンを、いずれもマウス本体の天面に配置しているのも特徴です。多くのトラックボールマウスは、こうした切り替えボタンを底面に配置しており、切り替えのたびに本体をひっくり返す必要があります。BSTBB700Xシリーズは、手元に置いたまま指先で接続先やカーソル速度を変えられるため、複数端末を頻繁に切り替える人ほど恩恵を感じやすい設計といえそうです。

差別化ポイント③:高速スクロールとチルトを両立させたホイール

慣性の効きやすい金属製ホイールを採用し、磁力でラッチ感を生み出す機構によって、軽くはじくだけでスクロールが滑らかに続く「高速スクロール」に対応しています。さらにホイールを左右に倒すチルト操作で横スクロールにも対応(チルトによる横スクロールは高速スクロール非対応)。縦に長いページと横に長い表、その両方をカバーできる組み合わせは、価格帯を考えるとバランスの良い装備だと感じます。

差別化ポイント④:全ボタン静音という徹底ぶり

左右クリック・ホイールクリック・サイドボタンまで、ホイールチルトを除くすべてのボタンに静音スイッチを採用しています。トラックボールマウスはそもそも本体を机上で動かさないため擦過音自体が出にくい方式ですが、クリック音まで含めて静音化している点は、オンライン会議中や共有オフィスでの使用を強く意識した仕様です。

差別化ポイント⑤:単3形電池1本で約2年半、しかも側面スイッチ

電源は単3形乾電池1本で、同社試算値ながら最大約2年6ヶ月という長寿命設計です。充電式のハイエンドモデルにありがちな「使いたいときに限って充電切れ」という悩みとは無縁な点は、乾電池運用ならではの安心感といえます。

加えて、電源スイッチを本体側面に配置しているのも見落とせないポイントです。底面にスイッチがある製品では、オン・オフのたびに本体を持ち上げてひっくり返す手間が発生しますが、側面配置ならその手間がありません。ワンポイントの赤いスイッチでON状態がひと目でわかる工夫も加えられています。

差別化ポイント⑥:管理者権限が不要な「マウスカスタム+」

サイドボタンなどへの機能割り当ては、無料ソフト「マウスカスタム+」(Windows専用)で行います。この手のカスタマイズソフトは、動作に管理者権限を要求するものも珍しくありませんが、マウスカスタム+は管理者権限なしで動作するとされており、会社支給のパソコンなど、権限が制限された環境でも導入しやすい点は地味に大きな差別化要素です(管理者権限で動作する別のソフトウェア上では、ボタン割り当て機能自体が無効になる点は注意が必要です)。

34mmボール+人工ルビー支持球という「王道」の選択

ボールサイズは34mmと、トラックボールマウスとしては標準的な大きさを採用しています。ボールを支える支持球には人工ルビーが使われており、摩耗しにくく安定した転がりを長期間キープしやすい素材とされています。細かい位置合わせから広い範囲のカーソル移動まで、狙った通りに操作しやすいという設計意図がうかがえます。ボール径をあえて大型化せず、コンパクトな筐体とのバランスを優先した点からは、「初めてのトラックボール」としての扱いやすさを重視した設計思想がうかがえます。

既存のトラックボールマウスとの立ち位置

トラックボールマウス市場を大きく分けると、価格を抑えた親指操作タイプの定番モデル群と、人差し指で大玉を操作する上位モデル群に分かれます。BSTBB700Xシリーズは、この2つのゾーンのちょうど中間、「エントリーモデルの手軽さ」に「上位モデル的な機能の作り込み」を持ち込んだポジションを狙った製品と捉えると理解しやすいと思います。

親指操作の定番エントリーモデル BSTBB700Xシリーズ 人差し指操作の上位モデル
操作方式 親指操作 親指操作 人差し指操作・大玉
接続方式 無線レシーバーのみ、またはBluetooth対応は上位型番のみ 無線+Bluetooth×2を標準搭載、合計3台 有線/無線/Bluetoothを1台に集約するモデルも
切り替えボタンの位置 底面が多い 天面に集約 底面が多い
スクロール 縦スクロールのみが基本 高速スクロール+チルト横スクロール チルトホイール搭載モデルあり
カスタマイズソフト 専用ソフトでの設定が基本 管理者権限不要のソフトに対応 専用ソフトでの詳細な割り当てが可能
想定ユーザー トラックボール入門者 入門者〜既存ユーザーの両方 ヘビーユーザー・こだわり派

もちろん、この整理はあくまで市場全体の傾向であり、各メーカーの型番によって仕様は異なります。とはいえBSTBB700Xシリーズが「エントリーの手軽さと上位機の機能性のいいとこ取り」を狙った製品であることは、スペックの並びから読み取れます。

まとめ:どんな人に向いていそうか

BSTBB700Xシリーズは、次のような人にとって選択肢に入ってくる製品といえそうです。

  • 初めてトラックボールマウスを試してみたいが、機能面での妥協はしたくない人
  • PCとタブレットなど複数端末を頻繁に切り替えながら使う人
  • 会社支給のPCなど、管理者権限が制限された環境でボタンカスタマイズをしたい人
  • 静かなオフィスや自宅でのオンライン会議が多く、クリック音が気になる人

逆に、44mmクラスの大玉トラックボールならではの精密なコントロール性や、8ボタン以上の多機能さを求める場合は、人差し指操作の上位モデルとあわせて比較検討するのがよさそうです。


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