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本記事は実機を所有しての体験レビューではなく、メーカー発表・報道・Amazon商品ページの掲載情報などをもとに、スペックと選び方を整理した情報紹介記事です。
親指でボールを転がしてカーソルを動かす、ロジクールの定番トラックボール。2010年発売の「M570」、2020年発売の「M575」と続いてきたシリーズの最新世代が、2024年9月19日に発売された「ERGO M575SP」です。今回取り上げる「M575SPd」は、そのAmazon.co.jp限定モデルにあたります。
最大の変更点は、従来のM575からクリック音を80%削減した「静音クリック」と、接続方式の「Logi Bolt」対応です。この記事では、M575SPdの仕様、旧M575や上位のMX ERGO Sとの違い、購入前に知っておきたい注意点を、「結局どれを選べばいいのか」という視点でまとめます。

M575SPdの3つの特徴
① クリック音を従来のM575比で80%削減
M575SPシリーズは、前モデルのM575と比べてクリック音を80%低減した静音クリックを採用しています。メーカーが示す数値は「従来モデル比」である点には注意が必要ですが、オフィスや在宅の夜間作業、カフェなど、音が気になる場面での使いやすさが大きく向上したモデルです。
ライターによる使用記事でも、「カチッ」という音がほぼ気にならなくなったという感想が出ています。ただし静音クリックはボタンの音の話で、操作の感触がなくなるわけではありません。押し込んだ感触は残るタイプです。
② 接続はBluetoothとLogi Boltの2系統
旧M575の「Unifying」に代わり、Logi Bolt(ロジクール独自のUSBレシーバー規格)に対応しました。Bluetooth Low Energyでも接続できるため、レシーバーを挿すPCではLogi Bolt、レシーバーを使いにくいタブレットなどではBluetoothという使い分けができます。報道によると、Logi Boltは1つのレシーバーで複数のマウス・キーボードを接続できる規格です。
③ 机の上で動かさない、親指操作のエルゴノミックデザイン
本体を動かさずボールだけを親指で転がすため、狭いデスクやノートPCの脇でも使えます。メーカーは、手をリラックスした状態に保ち、前腕の筋肉の緊張を和らげる設計であると説明しています。通常のマウスから乗り換えると操作感はかなり変わるため、慣れの部分は後半で触れます。
M575SPdのスペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品 | Logicool ERGO M575SPd (M575SPシリーズのAmazon.co.jp限定モデル) |
| 発売日 | 2024年9月19日 |
| タイプ | 親指操作のトラックボール 右手用 |
| 接続 | Bluetooth Low Energy Logi Bolt(USBレシーバー付属) |
| センサー | 光学式 解像度は公称400dpi、最大2,000dpi |
| ボタン | 5ボタン(左右クリック、戻る/進む、ミドルクリック付きスクロールホイール) カスタマイズ可能なのは3つ(戻る/進む、ミドルクリック) |
| 電源 | 単三形乾電池1本 電池寿命は最長18か月(使用環境により変動) |
| サイズ・重量 | 高さ134mm × 幅100mm × 奥行48mm 重量145g |
| 無線の到達距離 | 最大10m(環境により変動) |
| 対応OS | Windows、macOS、iPadOS、ChromeOS (Amazon商品ページの表記。接続方式ごとの対応バージョンは公式情報で確認してください) |
| ソフトウェア | Logi Options+(Windows/macOS)でボタン割り当てなどが可能 |
サイズの表記はLogitech公式ページの「高さ・幅・奥行」に合わせています。報道では「幅100×奥行48×高さ134mm」と書かれることもありますが、同じ数値の並べ替えです。
旧M575から何が変わったのか
M575SPdは見た目やサイズ感を大きく変えず、「音」と「接続規格」を更新したモデルです。電池寿命のように、むしろ旧モデルのほうが長い項目もあります。
| 項目 | M575(2020年発売) | M575SPd |
|---|---|---|
| 発売日 | 2020年11月26日 | 2024年9月19日 |
| クリック音 | 通常のクリック音 | 静音クリック (M575比で80%削減) |
| 無線接続 | Unifying Bluetooth |
Logi Bolt Bluetooth |
| 電池寿命 | レシーバー接続で最長2年 Bluetooth接続で最長20か月 |
最長18か月 |
| サイズ・重量 | 高さ134mm × 幅100mm × 奥行48mm 145g |
高さ134mm × 幅100mm × 奥行48mm 145g |
手元にUnifying対応のキーボードなどがあり、1つのレシーバーでまとめたい場合は、Unifying対応の旧M575が合うケースもあります。逆にLogi Bolt対応のキーボードやマウスを使っているなら、M575SPd側のほうがレシーバーを共用しやすくなります。
M575SPdとM575SPの違い
M575SPdは、ロジクールが発表したM575SPシリーズの型番の1つです。発表時の型番は「M575SPGR(グラファイト)/M575SPOW(オフホワイト)/M575SPBK(ブラック)/M575SPd」と並んでおり、同じシリーズの仲間です。
M575SPdはAmazon.co.jp限定で、商品名に「限定壁紙ダウンロード付き」とあるとおり、Amazon限定の特典が付きます。一方で、一般流通モデルとは保証期間などの条件が異なるとする情報もあります。保証や返品の条件は購入前にAmazonの商品ページで確認してください。
| こんな人 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 静音で手頃に始めたい | M575SPd | Amazonでまとめて購入でき、限定壁紙の特典が付く |
| 本体カラーを選びたい/保証条件を重視したい | M575SP(一般流通モデル) | グラファイト/オフホワイト/ブラックの3色展開。保証条件は販売ページで要確認 |
| 傾斜角の調整や充電式がほしい | MX ERGO S | 傾斜角を調整でき、USB Type-C充電に対応 |
| 電池の持ちとUnifying環境を優先したい | M575(旧モデル) | 電池寿命が長く、Unifyingを使える。ただしクリック音は通常 |
上位モデル「MX ERGO S」との違い
同時に発表された上位モデルのMX ERGO Sは、MX ERGOの後継にあたります。クリック音の80%削減とLogi Bolt対応はM575SPdと共通で、差が出るのは本体の作りと電源です。
| 項目 | M575SPd | MX ERGO S |
|---|---|---|
| 傾斜角 | 調整機能なし | 調整に対応(20°) |
| 電源 | 単三形乾電池1本 最長18か月 |
充電式(USB Type-C) フル充電で最長120日 1分の充電で24時間使用可能 |
| 重量 | 145g | 259g |
| サイズ | 高さ134mm × 幅100mm × 奥行48mm | 高さ133mm × 幅100mm × 奥行51mm |
| 静音クリック/Logi Bolt | 対応 | 対応 |
重さが100g以上違う点は見落としやすいところです。持ち運んで使うなら軽いM575SPd、据え置きで角度や充電式を重視するならMX ERGO S、という分け方になります。価格差は大きいので、最新の価格は各販売ページで確認してください。
向いている人・見送ってもよい人
M575SPdが向いている人
- オフィスやカフェ、夜間の在宅作業などで、クリック音を抑えたい人
- デスクが狭く、マウスを動かすスペースを確保しにくい人
- 腕や肩を大きく動かさずに操作したい人
- はじめてトラックボールを試す人(ライターの使用記事でも、最初の一台として勧める声があります)
- 充電切れで使えなくなる状況を避けたい、乾電池式が好みの人
見送ってもよい人
- 左手で使いたい人(右手用の形状です)
- 傾斜角の調整や充電式を重視する人(MX ERGO Sが候補になります)
- ボタンに多くの機能を割り当てたい人(カスタマイズ可能なボタンは3つです)
- 通常のマウスと同じ感覚で、すぐに使いこなしたい人
購入前に知っておきたい注意点
操作に慣れるまで時間がかかる
旧モデルのM575(型番M575S)を使ったビジネス インサイダー ジャパンの記事では、慣れるまでに1週間以上かかるかもしれないとされています。使い始めに親指や手首に負担を感じたものの、アームレスト付きのマウスパッドで手首の角度を緩やかにすると軽くなった、という報告もあります。親指で転がす操作は、通常のマウスにはない動きです。
カスタマイズできるボタンは3つ
割り当て可能なのは、戻る/進む、ミドルクリックの3つです。Logi Options+でショートカットやアプリの起動などを割り当てられますが、ボタン数の多いマウスのような使い方はできません。
傾斜の調整と横スクロール用のチルトはない
本体の傾斜角を変える機能はありません。また、M575のスペック表ではチルト機能が「無」とされており、同じ形状のM575SPdでも、ホイールの左右チルトによる横スクロールは期待しないほうがよさそうです。
電池交換と、ボールの手入れ
単三形乾電池1本で最長18か月とされていますが、電池が切れたら交換が必要です。ボールは背面から押し出して取り外せる構造で、汚れたときの手入れもしやすいと、旧M575(型番M575S)を使った記事で紹介されています。
よくある質問
Q. 静音クリックは「無音」ですか?
「無音」ではありません。80%削減はM575との比較で、押し込んだ感触も残ります。それでも、クリック音が気になっていた旧M575のユーザーからは、ほぼ気にならなくなったという声が出ています。
Q. USBレシーバーや電池は付いていますか?
Logi BoltのUSBレシーバーが付属し、単三形乾電池も同梱されているとされています。内容物の最終確認は、Amazonの商品ページで行ってください。
Q. MacやiPadでも使えますか?
Amazonの商品ページでは、Windows、macOS、iPadOS、ChromeOSが対応OSとして挙げられています。USBレシーバーのないiPadなどはBluetooth接続で使う形になります。ボタンのカスタマイズに使うLogi Options+は、WindowsとmacOS向けのソフトです。
まとめ
M575SPdは、定番のM575の形を保ったまま、クリック音の80%削減とLogi Bolt対応を加えたAmazon.co.jp限定モデルです。静かな環境で使いたい人、狭いデスクで使いたい人、はじめてのトラックボールを探している人に向いています。
一方で、傾斜角の調整や充電式を求めるならMX ERGO S、色の選択肢や保証条件を重視するならM575SPが比較対象になります。Amazonでの評価は、2026年10月28日時点で5段階中4.3、評価件数は2,700件を超えています。
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参考情報
- PC Watch:ロジクール、ロングセラーのトラックボール「M575」「MX ERGO」後継モデル発表
- 電撃オンライン:M575SP/MX ERGO S 発売(型番・発売日)
- ASCII.jp:「M575SP」「MX ERGO S」発表
- Logitech:ERGO M575S 製品ページ(グローバル版)
- Logicool:ERGO M575 for Business データシート(PDF)
- GAME Watch:ロジクール ERGO M575 製品仕様
- GAME Watch:ERGO M575 の電池寿命・接続方式
- ビジネス インサイダー ジャパン:旧M575(M575S)使用記事
- ライフハッカー・ジャパン:M575SPd 使用記事

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