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本記事は実機を所有しての体験レビューではなく、メーカー公式情報や各種報道・レビュー記事をもとに、購入前に確認しておきたいポイントを整理した情報記事です。
耳たぶに挟んで使うイヤーカフ型のオープンイヤーイヤホン「HUAWEI FreeClip 2 S」。日本では2026年7月30日にMakuakeで先行販売が始まった、FreeClipシリーズのフラッグシップモデルです。
ベースになっているのは今年2月に一般発売された「FreeClip 2」。そこで気になるのが「2と何が違うのか」「同価格帯で競合する他社のイヤーカフ型と比べてどうなのか」という2点ではないでしょうか。この記事では、公開されている情報から変わった部分と変わっていない部分を切り分けて、選ぶときの判断軸を整理します。

先に結論:Sは「中身」より「持ち物としての魅力」で選ぶモデル
報道やメーカー情報を横断して読むと、FreeClip 2 Sの変更点の中心は充電ケースのデザインと仕上げです。ドライバー、バッテリー、防水性能といった基本仕様はFreeClip 2を踏襲していると伝えられています。
- ケースや見た目も含めて「身につけるアクセサリー」として選びたい人:Sが候補
- 音・装着感・通話といった中身を重視して、価格はなるべく抑えたい人:FreeClip 2も比較対象に
- 音漏れの少なさや音質を最優先したい人:Sony・Shokz・Boseなど他社も見ておく価値あり(比較は後半の表で)
HUAWEI FreeClip 2 Sの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | イヤーカフ型・オープンイヤー完全ワイヤレス |
| ドライバー | 10.8mm デュアル振動板ドライバー 再生周波数帯域:20Hz〜20kHz |
| 重量 | イヤホン:片耳 約5.1g 充電ケース:約39.4g |
| バッテリー | イヤホン単体:最大約9時間 ケース併用:最大約38時間 約10分の充電で最大3時間再生(メーカー試験値) |
| 防塵防水 | イヤホン本体:IP57 充電ケース:IP54 |
| 接続 | Bluetooth 6.0 2台同時接続(マルチポイント)対応 対応コーデックはメーカー情報では確認できず |
| 通話 | デュアルマイク+骨伝導VPUマイク DNNによる通話ノイズリダクション |
| カラー | ディープシーブルー/パールシルバー |
専用アプリ「HUAWEI Audio Connect」でイコライザーや空間オーディオなどを設定する仕組みで、iOSとAndroidの両方に対応します。
FreeClip 2との違いを整理
ここがいちばん知りたいところだと思うので、「変わったところ」と「変わっていないところ」を並べました。
| 項目 | FreeClip 2 | FreeClip 2 S |
|---|---|---|
| 充電ケース | スクエア形状 イヤホンを交差させて収納 |
丸みのある鏡面仕上げ 左右それぞれを収納 内部スペースが約20%拡大 |
| ケース重量 | 約37.8g | 約39.4g |
| カラー | ブラック/ブルー/ホワイト/ローズゴールド/パープル | ディープシーブルー/パールシルバー |
| ドライバー | どちらも10.8mmデュアル振動板(同じ構成と報じられている) | |
| バッテリー | どちらもイヤホン単体9時間/ケース併用38時間 | |
| イヤホン本体の防水 | どちらもIP57 | |
| 空間オーディオ | 海外レビューではアプリ内に空間オーディオ設定があると紹介されている | 360°空間オーディオ(固定/ヘッドトラッキングを選択)を訴求 利用にはOTAアップデートが必要 |
ケースは「薄く小さい」から「丸く所有感のある」方向へ
FreeClip 2のケースは、イヤホンを交差させて入れることで小型化したのが特徴でした。一方のSは、ほぼ球に近い丸みのある形で、鏡面仕上げに変わっています。内部に余裕ができたぶん、イヤホンの出し入れはしやすくなったとされますが、重量は約39.4gと2のケースより少し重くなっています。
「ポケットに薄く入れたい」という人には2の方が合う可能性があり、「バッグから出したときの見た目も含めて選びたい」という人にはSが響きそうです。海外メディアは、ケースに小物やアクセサリーを一緒に入れられる点にも触れています。
空間オーディオは「Sだけの新機能」と言い切れない
日本の報道ではSの特徴として空間オーディオが挙げられていますが、海外メディアには機能面は2から変わっていないと書くところもあり、報じ方が分かれています。2のレビューでもアプリ内の空間オーディオに触れたものがあります。
Sを検討するときは、空間オーディオを決め手にするのではなく、ヘッドトラッキング付きの空間オーディオがSのどの部分でどう違うのかを公式ページで確認してから判断するのが安全です。
イヤホン本体は共通点が多い
C-bridgeには形状記憶合金とリキッドシリコーンを採用し、25,000回の折り曲げ試験でも変形しなかったとメーカーは説明しています。1万件以上の耳のデータをもとに形状を調整したことや、片耳約5.1gという軽さもFreeClip 2と共通です。海外メディアのNotebookcheckは、Sでブリッジの溝がなくなり表面がなめらかになったとも伝えています。
なお、SはもともとFreeClip 2 Collector’s Editionとして中国で登場したモデルが、FreeClip 2 Sの名前でグローバル展開されたものだとHuawei Centralは伝えています。
機能面で押さえておきたいポイント
通話と音量まわり
デュアルマイクと骨伝導VPUマイクを組み合わせ、周囲の騒音と声を分けて拾う設計です。オープンイヤーは周囲の音が入りやすいぶん、通話性能は選ぶ際の大きな判断材料になります。ここはFreeClipシリーズの得意分野として、いくつかのレビューでも評価されています。
周囲の騒音に合わせて音量を自動で調整する「適応音量」も用意されています。ただし日本の製品ページによると、この機能は試験段階の扱いで初期設定では無効です。アプリの「試験的な機能」からオンにする必要があります。
左右の自動識別とAIアシスタント
左右の区別なく装着でき、耳に着けると自動で左右を判別します。ただし識別の精度は頭の動きや姿勢の影響を受けるとされ、装着後に軽くうつむくと精度が上がるという注記もあります。
コンフォートビーンズ部分の長押しで、接続したスマートフォンのAIアシスタントを呼び出せます。ここでできるのは音声アシスタントの起動までで、その後の操作はスマートフォン側の機能に依存します。
同価格帯の他社イヤーカフ型と比べる
FreeClip 2 Sと価格帯が近い競合は、Shokz・Sony・Boseです。あわせて、価格を抑えたい人向けにAnkerとJBLも並べました。数値はメーカーや販売店の公開情報(2026年10月時点)で、評価はレビュー媒体の見解です。筆者が試した結果ではありません。
スペックを数字で比べる
| 製品 | 片耳重量 | 再生時間 (単体/ケース込み) |
防水 (イヤホン本体) |
Bluetooth | 対応コーデック | マルチポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HUAWEI FreeClip 2 S |
約5.1g | 約9時間 /約38時間 |
IP57 | 6.0 | メーカー情報では確認できず | 対応 |
| Shokz OpenDots 2 |
約6.4g | 約10時間 /約40時間 |
IP57 | 6.1 | SBC/AAC | 対応 |
| Sony LinkBuds Clip (WF-LC900) |
約6.4g | 約9時間 /約37時間 |
IPX4 | 5.3 | SBC/AAC | 対応 |
| Bose Ultra Open Earbuds (第2世代) |
約6g | 約9時間(イマーシブオーディオ使用時は約5時間) /約28.5時間 |
IPX4 | 5.4 | SBC/AAC/aptX Adaptive | 対応 |
| JBL Soundgear Clips |
約6.5g | 約8時間 /約32時間 |
IP54 | 5.4 | SBC/AAC | 確認できず |
| Anker Soundcore AeroClip |
約5.9g | 約8時間 /約32時間 |
IP55 | 5.4 | SBC/AAC/LDAC (iOSはLDAC非対応) |
対応 |
今回調べた範囲では、片耳約5.1gはいちばん軽い数字です(Boseの第2世代は約6g)。一方で、対応コーデックはメーカー情報で確認できず、この点は他社より判断材料が少なくなっています。再生時間や防水は、SとOpenDots 2が横並びの水準です。
各社との分かれ目
| 製品 | 強み(スペックと評価) | 気をつけたい点 | FreeClip 2 Sとの分かれ目 |
|---|---|---|---|
| Shokz OpenDots 2 |
イヤーカフ型の中でもトップクラスと評する比較記事がある。アップグレード版のDolby Audioに対応し、骨伝導1基+空気伝導2基のマイク構成。Qiワイヤレス充電にも対応 | 片耳約6.4gで、Sの約5.1gより重い | 音質や機能の厚みを取るか、軽さと見た目を取るか |
| Sony LinkBuds Clip (WF-LC900) |
音漏れ低減モードがあり、通勤向けとして挙げる比較記事がある。音のバランスが自然で、カラーも豊富 | IPX4で、防水はSより控えめ。海外レビューでは通話品質に厳しい評価もある | 音漏れへの配慮を優先するか、通話マイクと防水を優先するか |
| Bose Ultra Open Earbuds (第2世代) |
新設計のドライバーで低音と最大音量を強化。Cinema Modeや自動音量調整、ワイヤレス充電対応ケース、aptX Adaptiveにも対応 | イマーシブオーディオ使用時は再生時間が約5時間に短くなる(公式表記)。ケースは約47gで、価格帯はSよりもう一段上 | 自動音量調整や空間系の機能はSと重なる。音の作り込みでBoseを取るか、軽さと見た目でSを取るか |
| JBL Soundgear Clips |
4基のビームフォーミングマイクで通話に強く、音漏れ抑制と外音取り込みも備える | 片耳約6.5gで、防水はIP54。マルチポイントは確認できなかった | 通話重視の人は、マイク構成を見比べて決めたい |
| Anker Soundcore AeroClip |
Androidなら高音質コーデックのLDACが使える。4基のマイクを搭載し、価格を抑えやすい | iOSではLDAC非対応。2025年4月発売の初代で、後継のAeroClip 2も海外で登場している | 予算を抑えたいか、ケースの所有感や軽さに投資するか |
優先順位で選ぶなら
- 軽さと装着感を最優先する:FreeClip 2 S(片耳約5.1g)
- 音質の評価を重視する:Shokz OpenDots 2、Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)
- 電車やオフィスでの音漏れが気になる:Sony LinkBuds Clip
- 通話のマイク構成で選ぶ:S(デュアル+骨伝導VPU)、OpenDots 2(骨伝導1基+空気伝導2基)、JBL(ビームフォーミング4基)を見比べる
- Androidで高音質コーデックを使いつつ価格も抑えたい:Anker Soundcore AeroClip
こうして並べると、FreeClip 2 Sは「音質や音漏れ対策で他社を上回る」というより、軽さ・防水・見た目を兼ね備えた1台という立ち位置です。音そのものにこだわるならShokz OpenDots 2やBoseを聴き比べる価値があり、同価格帯でケースの所有感まで重視できる製品は多くありません。
購入前にチェックしたい注意点
- 音漏れはゼロではない:逆音波システムで抑えているものの、同じドライバーを積むFreeClip 2のレビューでも、音量を上げると音漏れのリスクが高まると指摘されています。
- 騒がしい場所では聞こえにくい:オープンイヤーの構造上、電車や飛行機などでは音が聞き取りにくくなります。
- IP57はイヤホン本体のみ:充電ケースはIP54です。水泳やシャワーには向きません。
- 空間オーディオの利用にはOTAアップデートが必要:購入直後はすべての機能が使えない場合があります。
- 対応コーデックが公式情報で確認できない:こだわる人は購入前に公式へ確認しておくと安心です。
- 鏡面ケースの扱い:傷や指紋がどの程度気になるかは、実際に使ってみないと分からないところです。ケースにこだわる人は、実物を店頭で見ておくのがおすすめです。
FreeClip 2 Sが向いている人・見送ってもよい人
向いている人
- イヤホンのケースも含めて、持ち物として見た目にこだわりたい人
- 通話やオンライン会議でも使うので、マイク性能を重視したい人
- 耳をふさがない軽い装着感で、長時間使いたい人
見送ってもよい人
- すでにFreeClip 2を持っていて、ケース以外の変化を求めている人
- 音漏れの少なさや音質を最優先にしたい人
- ポケットに薄く入れて持ち歩けるケースが好みの人
まとめ
HUAWEI FreeClip 2 Sは、FreeClip 2の装着感・ドライバー・バッテリーを受け継ぎつつ、鏡面仕上げの丸いケースで「アクセサリーとして持ちたくなる」方向へ振ったモデルです。基本性能で大きく変わったというより、所有する楽しさに価値を感じられるかどうかが選ぶ分かれ目になりそうです。
音の中身を重視するなら、FreeClip 2のほか、Sony、Shokz、Boseも並べて検討してみてください。購入前には、空間オーディオなどの機能面の違いを公式ページで確認しておくと安心です。
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参考情報
- ファーウェイ公式:HUAWEI FreeClip 2 S
- HUAWEI公式(海外):FreeClip 2 S Specifications
- AV Watch:ファーウェイ、鏡面ケース採用のイヤカフ型フラグシップ「FreeClip 2 S」
- Makuake:HUAWEI FreeClip 2 S プロジェクトページ
- e☆イヤホン:Shokz OpenDots 2 製品情報
- AV Watch:Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)
- Sony:LinkBuds Clip Specifications
- Anker Japan:Soundcore AeroClip
- サウンドハウス:JBL Soundgear Clips
- Notebookcheck:Huawei launches FreeClip 2 S with a redesigned case

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